こんにちは、マーケットウォッチャーの皆さま!
いよいよ9月も後半、第4週(9/22〜9/26)は米国・欧州・日本で政策イベントや重要経済指標が集中する「政策&データのクロスロード」です。第3週のFOMCや日銀会合を経て市場は一息ついたように見えますが、次なる方向性を占うには、この週の結果が欠かせません。
特に日本では「日銀会合の余波」「CPI」「貿易統計」「国内決算シーズン開始」、そして10月の自民党総裁選へ向けた政策論争が相場の独自テーマとなり、米国イベントと絡み合うことで波乱含みの展開も想定されます。
本記事では、海外イベントカレンダー+日本イベントカレンダーを整理し、それぞれの見どころと市場予想、さらに戦略ヒントをお届けします。
目次
🌍 海外マーケット:イベントカレンダー&重要度
日程 | イベント内容 | 重要度(0-10) |
---|---|---|
9/25(水) | 米国:第2四半期GDP(確定値/改定値) | 9/10 |
9/24(火) | 欧州中央銀行(ECB)理事会/政策声明 | 8/10 |
9/26(金) | 米国:耐久財受注/消費者信頼感指数 | 7/10 |
9/23(月) | 英国:労働統計(失業率・賃金) | 6/10 |
9/22(日) | 週明けは薄商い、海外市場の余波 | 3/10 |
🔍 海外イベント解説
9/25(水):米国GDP(確定値)
- 見どころ:改定値が上方修正されれば「米景気の底堅さ」確認。逆に下方修正なら「ソフトランディング不安」が再燃
- 市場予想:前期比年率 +2.1%前後
- 株価影響:
・強い数値 → 景気敏感株・銀行株に追い風
・弱い数値 → 利下げ期待でナスダックなどハイテク株に資金が流れやすい
9/24(火):ECB理事会
- 見どころ:追加利下げの可能性が議論されるか注目。欧州インフレは低下傾向だが賃金圧力は依然強く、声明文のトーン次第でユーロ/ドルが大きく振れる
- 市場予想:政策金利は据え置き。ただし「今後の利下げ余地」言及に関心
9/26(金):米耐久財受注・消費者信頼感指数
- 見どころ:耐久財は製造業・設備投資の先行指標。消費者信頼感は家計心理を直接反映
- 予想:耐久財は横ばい、消費者信頼感はやや改善
- 株価影響:好調なら小売・サービス株にプラス。弱ければ全体的にリスクオフ
9/23(月):英国労働統計
- 賃金上昇が高止まりすれば、BOEの引き締め継続観測が残る → ポンド高。ただし株式市場には逆風


🗾日本市場:国内イベントカレンダー&重要度
日程 | イベント内容 | 重要度(0-10) |
---|---|---|
9/18-19(木-金) | 日銀金融政策決定会合(結果発表) | 10/10 |
9/25(木) | 主要企業の第3四半期決算シーズン開始 | 8/10 |
9/22(月) | 自民党総裁選キャンペーン本格化 | 7/10 |
9/24(水) | 雇用統計・賃金データ | 6/10 |
9/26(金) | 8月分 貿易統計(輸出入) | 7/10 |
🔍 日本イベント解説
9/18-19:日銀金融政策決定会合(余波)
- 見どころ:9月第3週に発表された日銀声明の「余波」が第4週に継続。市場は「マイナス金利解除」や「ETF売却」に関する追加報道に注視
- 予想:政策は据え置き。ただし円相場は声明文の解釈次第で乱高下
- 株価影響:輸出株は円安で上昇、逆に円高なら銀行株など金融セクターに打撃
9/25(木):第3四半期決算シーズン開始
- 見どころ:トヨタ・ソニー・キーエンスなど大企業決算が相次ぎ、日経平均に直接影響
- 市場予想:円安効果で輸出関連は好調、一方で国内消費関連はコスト増を抱え減益予想も
- 注目セクター:自動車・半導体・小売
9/22(月):自民党総裁選キャンペーン
- 見どころ:10月4日の総裁選へ向けた政策論争がスタート
- 市場注目点:
・減税や追加財政出動を掲げる候補が優勢なら、消費株・建設株にプラス
・財政健全化派が有力なら、債券市場に安心感 → 金利安定
9/24(水):雇用統計・賃金データ
- 見どころ:国内賃金の伸び率は日銀の政策判断に直結
- 市場予想:前年同月比 +1.7%程度。インフレ率を下回るため「実質賃金マイナス」が続く可能性
- 株価影響:消費関連株には重し、逆に人手不足感が強ければ人材派遣・ITサービスにプラス
9/26(金):貿易統計(8月分)
- 見どころ:輸出入データは円相場の大きな材料
- 市場予想:自動車輸出は堅調も、エネルギー輸入増で赤字拡大の可能性
- 株価影響:赤字拡大 → 円安要因 → 輸出株プラス。黒字拡大 → 円高 → 輸出株マイナス
🧠 全体の相場テーマ
- 中央銀行イベントの余韻
米FOMC・日銀会合後の「修正解釈」が相場を動かす。特に為替は乱高下に注意。 - 企業決算と政策論争の交錯
日本では決算発表が始まり、個別株物色が活発に。同時に総裁選キャンペーンの政策発言がテーマ株を刺激。 - 米欧データ vs 日本データ
米GDPや耐久財に対して、日本のCPIや雇用統計がどう対比されるかが資金フローを左右。
✅ 想定シナリオと投資戦略
シナリオ | 仮定内容 | 株価・為替の反応 |
---|---|---|
シナリオA | 米GDP強い+日本決算好調+総裁選は財政拡張派有利 | 株価急伸、円安進行、日経平均最高値更新の可能性 |
シナリオB | 米GDP下振れ+日本雇用統計悪化 | 利下げ期待で米株は堅調、日本株は内需株安、円高進行 |
シナリオC | ECBタカ派+BOJ引き締め示唆 | 世界株式に調整圧力、ドル円乱高下 |
✍️ まとめ
「9月第4週は“政策と政治、そして企業決算”が一気に交錯する秋相場の正念場。米国GDP確定値と耐久財、日本の決算シーズン入り、さらに自民党総裁選キャンペーンの始動と、材料には事欠きません。
投資家としては、まずイベント前はポジションを軽くし、結果が出た後の方向性に素早く追随する戦略が有効。特に 9/25(米GDP・日本企業決算)、9/26(日本貿易統計・米信頼感指数) は“週のクライマックス”。
輸出株・金融株・消費株、それぞれの強弱を見極めつつ、政策と指標の『温度差』に賢く乗ることが収益チャンスを広げる鍵になります。秋相場の第一関門を、ぜひ冷静に乗り越えましょう!」
最終判断はご自身で行ってください。
今回も読んでいただき、ありがとうございます。次の投稿で会いましょう
バイバイ

