目次
それぞれの個性とおすすめポイント
DIYブームの定着により、ホームセンターの電動工具コーナーは年々充実しています。
その中でも特に人気が高いのが、HiKOKI(ハイコーキ)・マキタ・京セラ・BOSCH(ボッシュ)・EARTH MAN(アースマン)・DeWALT(デウォルト) の6ブランド。
この記事では、それぞれの企業の沿革・特徴・得意分野・おすすめポイントを、プロからDIY初心者まで分かりやすく解説します。
🟢 HiKOKI(ハイコーキ)

https://www.koki-holdings.co.jp/relation/wallpaper/wallpaper.html
会社概要・沿革
HiKOKIは日本の老舗電動工具メーカー「日立工機株式会社」を前身とするブランドです。
1948年に創業し、長年にわたり日立グループの技術力を背景に高品質な電動工具を開発してきました。
2018年、海外展開を強化するために社名を「工機ホールディングス株式会社」、ブランド名を「HiKOKI(ハイコーキ)」へ刷新。
現在は世界100か国以上で製品を展開しています。
特徴
HiKOKIの強みは、高い耐久性と革新的なバッテリー技術。
特にマルチボルト(Multi Volt)シリーズは、36Vと18Vの両対応を実現し、パワーと軽量性を両立しています。
プロユーザー向けの性能を持ちながら、メンテナンス性が高く、DIYユーザーにも人気です。
おすすめポイント
- 高出力×軽量設計で長時間作業に最適
- マルチボルトバッテリーで機種間互換性が高い
- 金属加工・木工・解体などプロ用途にも対応可能
🔩おすすめ製品:HiKOKI 36Vコードレスインパクトドライバ WH36DC
🔵 マキタ(Makita)

会社概要・沿革
1915年創業の日本を代表する総合電動工具メーカー。
世界最大級のシェアを誇り、約180か国で事業を展開しています。
戦後すぐにモーター修理業から電動工具開発へ転換し、世界初の充電式ドリル(1969年)を発売。
現在では充電式工具のグローバルリーダーとして地位を確立しています。
特徴
マキタの特徴は、製品ラインナップの圧倒的な多さと互換性の高さ。
バッテリーは14.4V・18V・40Vmaxなど複数のシリーズがあり、用途に応じて選択可能。
また、住宅・建築・園芸・清掃など幅広い分野をカバーしている点が他社にはない魅力です。
おすすめポイント
- 業界最多クラスの工具ラインナップ(400種以上)
- バッテリー互換性が高く、買い替え時の負担が少ない
- アフターサービス・部品供給が充実
🔧おすすめ製品:マキタ 40Vmaxシリーズ インパクトドライバ TD002GRDX
🔴 京セラ(KYOCERA)

会社概要・沿革
京セラは1959年創業の電子部品・セラミック製品の大手メーカー。
電動工具事業は、リョービ(RYOBI)ブランドの一般工具部門を2018年に継承する形で拡大しました。
これにより、京セラは家庭用からプロ用まで幅広い市場に進出しています。
特徴
京セラ製工具は、軽量・低価格・扱いやすさが最大の特徴。
DIYユーザーや初級者にとって操作が簡単で、ホームセンターで購入しやすい価格帯が魅力です。
一方、リョービ時代から続く信頼性ある設計思想により、家庭用としては耐久性も高い水準を維持しています。
おすすめポイント
- 初心者にも扱いやすい軽量設計
- コストパフォーマンスが非常に高い
- 家庭用DIYや園芸作業に最適
🪚おすすめ製品:KYOCERA 充電式インパクトドライバー 18V BID-1807L1
🟡 BOSCH(ボッシュ)

会社概要・沿革
BOSCHは1886年創業のドイツの老舗メーカー。
もともとは自動車部品で世界的に有名ですが、電動工具事業は世界シェア第2位を誇ります。
“Technik fürs Leben(生活のための技術)”を企業理念とし、精密工学と安全性を重視した製品づくりが特徴です。
特徴
BOSCHの電動工具は、高精度・高耐久・安全性重視がキーワード。
独自の電子制御技術(ECP=Electronic Cell Protection)により、
バッテリーの過充電・過放電を防ぐなど、長寿命設計を実現しています。
特にDIY向け「Greenシリーズ」と、プロ向け「Blueシリーズ」が明確に分かれており、
使用目的に合わせた選択がしやすいのも魅力です。
おすすめポイント
- ヨーロッパ基準の安全性と高精度設計
- プロ・DIY両方に対応した明確な製品ライン
- ドリル・サンダーなど精密作業で信頼性抜群
🔩おすすめ製品:BOSCH Professional GSR18V-90C コードレスドライバー
🟣 EARTH MAN(アースマン)

会社概要・沿革
EARTH MANは、日本の**高儀株式会社(TAKAGI)**が展開するDIY向けブランド。
新潟県三条市に本社を置き、もともとは大工道具・園芸用品のメーカーとして知られていました。
家庭用電動工具市場が拡大した2000年代以降、「安価で高性能なDIY工具ブランド」としてホームセンターを中心に人気を集めています。
特徴
アースマンは、低価格×実用性に特化。
プロユースではなく、一般家庭やDIY愛好者向けに設計されています。
製品は軽量で操作が簡単、基本的な作業には十分なパワーを持ちます。
コスパ重視の入門者に最適です。
おすすめポイント
- ホームセンターで手に入る圧倒的なコスパ
- 家庭用DIY・家具組み立て・小修理に最適
- 消耗品・替えパーツの入手が容易
🪛おすすめ製品:EARTH MAN 充電式ドリルドライバ SL-BIDR180-AS
🟠 DeWALT(デウォルト)

会社概要・沿革
DeWALTは1924年にアメリカ・ペンシルベニア州で創業。
現在は世界最大級の工具メーカー「Stanley Black & Decker」グループの一員として知られています。
プロ仕様の高出力工具を中心に展開し、特に建設現場・鉄骨加工・木造建築での使用実績が豊富です。
特徴
DeWALTの特徴は、頑丈さとパワー。
アメリカの現場文化を反映した“ハードワーク前提”の設計で、
他社製品より重量感がありますが、その分トルク・耐久性が群を抜きます。
また、最新の「FLEXVOLTバッテリー」は18Vと54Vの自動切り替えを可能にし、
世界的にも評価の高い技術です。
おすすめポイント
- パワー重視のプロユース設計
- 過酷な環境にも耐えるタフな筐体
- 木工・解体・金属加工など重作業に最適
⚙️おすすめ製品:DeWALT 18V XR ブラシレス インパクトドライバー DCF860E2T
🧰 まとめ比較表
| メーカー | 国 | 主な特徴 | 強み | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|
| HiKOKI | 日本 | マルチボルト対応・耐久性 | パワーと互換性 | プロ作業・リフォーム |
| マキタ | 日本 | 世界最大級ラインナップ | 信頼性・充電技術 | 建築・園芸・清掃 |
| 京セラ | 日本 | 軽量・安価・入門向け | コスパと扱いやすさ | DIY・家庭用 |
| BOSCH | ドイツ | 高精度・安全性重視 | 電子制御技術 | 加工・組立作業 |
| EARTH MAN | 日本 | コスパ最重視 | 価格と入手性 | 初心者DIY |
| DeWALT | アメリカ | 高出力・耐久性 | プロ仕様のタフ設計 | 建設・重作業 |
💬 総評:どのメーカーを選ぶべき?
- 初心者・家庭用重視派 → 京セラ・EARTH MAN
→ 軽量で安く、使いやすい。最初の1台に最適。 - バランス重視派 → HiKOKI・マキタ
→ パワー・信頼性・ラインナップのバランスが良く、買い替え時も安心。 - 精密・安全性重視派 → BOSCH
→ 加工精度・制御性能が高く、ミスを減らしたい方におすすめ。 - パワー重視派 → DeWALT
→ 過酷な環境や長時間作業に最適。プロ志向のユーザー向け。
🪚 結論
電動工具選びで重要なのは、**“何をどれくらいの頻度で使うか”**という目的です。
どのブランドも優れていますが、
あなたの作業スタイルに合った工具を選ぶことで、
作業効率も仕上がりの美しさも格段に向上します。
ホームセンターの工具売場で迷ったときは、
この記事の比較表を思い出してみてください。
それが、あなたの「最高の1台」を選ぶ第一歩になるはずです。
今回も読んでいただき、ありがとうございます。次の投稿で会いましょう
バイバイ

