ぼくが、ふりーだむ生活をするまで 第1話

投資

第1話 村娘の頼みごと

――この村に、おしゃれなお店を!

 

「おーい村長! またヤギが柵を越えてるぞー!」

「村長さん、広場のベンチが壊れてるー!」

 

 今日も村長は全力で村を駆け回っていた。

 ここはバリアルト村。丘の上にある、ひっそりとした小さな村。
 人口は五十人ほど。静かだが、どこか閉じた空気が流れている。
 そんな村を大きく、賑やかに、暮らしやすく――それが、ぼくの夢だった。

ぼく
ぼく

「よし、ベンチは明日直す! ヤギは……ミロ! 戻れ!」

 30代の若き村長。都会での生活経験も、特別なスキルもない。
 けれど村を愛し、村人のために汗を流す、頼れる兄貴分的存在だ。

 

 そんなある夕方のこと。広場でほうきを片手に掃除をしていたぼくの元へ、一人の少女がやってきた。

 

ミーナ
ミーナ

「村長! ちょっとお願いがあるの!」

ぼく
ぼく

「お? 今度は何だ? またニワトリが逃げたか?」

ミーナ
ミーナ

「違うのっ、今度はもっと……“女の子っぽい”お願い!」

 

 現れたのは、村娘のミーナ。元気でちょっとおしゃれに憧れる十六歳。
 彼女はくたびれた布バッグと、ボロボロの財布を見せながら、真剣な顔で言った。

 

ミーナ
ミーナ

「ねぇ……この村に、“かわいいお店”作れないかな?」

ぼく
ぼく

「……かわいいお店?」

ミーナ
ミーナ

「そう、バッグとか財布とか、ちょっとおしゃれな小物が並んでて、入っただけでワクワクするような……! この村、そういうのなさすぎ!」

ぼく
ぼく

「いやまあ、確かにそういうのは……ないな」

ミーナ
ミーナ

「旅人が来ても、何もなくてすぐ出てっちゃうし……わたしだって、ちょっと素敵な物、欲しいなって思うの」

 

 ぼくはしばらく考えたあと、ぽつりとつぶやいた。


ぼく
ぼく

「……確か、王都の南通りに、昔世話になった雑貨屋の女将さんがいたな。あの人なら――」

ミーナ
ミーナ

「え!? ほんとに!? 行くの!? 呼ぶの!? 連れてくるの!?」

ぼく
ぼく

「落ち着けってば……でもまあ、試す価値はあるな」

■ 王都から“店主”を連れてくる!

 

 数日後。ぼくは馬車に乗り、王都の雑貨通りを訪ねた。
 そこにはかつて村の祭りで仕入れを手伝ってくれた、活気ある中年女性――タオの店があった。

 

タオ
タオ

「バリアルト村に? 私が? ふぅん……面白いじゃないの」

 タオは笑った。豪快で姉御肌。交渉も早い。

タオ
タオ

「いいよ、三ヶ月限定で行ってみる。ただし、場所と棚だけは作っておいてもらうよ?」

ぼく
ぼく

「任せてくれ」

 

 そして村に戻ったぼくは、広場の一角に小さな木造の店舗を建てた。
 翌週、タオは荷馬車にたくさんの小物を積んで村にやってきた。

 

タオ
タオ

「ほらほら、どきな、若い子たち! これは最新の王都風だよ!」

ミーナ
ミーナ

「わあっ、この財布、刺繍が入ってる……!」

ぼく
ぼく

「ミーナ、お前の希望どおりだな」

ミーナ
ミーナ

「うんっ、ほんとにありがとう村長さん!」

 

 村人たちも、最初は遠巻きに見ていたが――次第に店の前に人だかりができるようになる。

「おい、うちの娘に似合いそうな髪飾りがあるぞ」
「わしも……小銭入れをな……」
「よし、今月はこれ買ったら酒を我慢するか」

 

 風に揺れる店の布看板には、タオが自ら書いた名前が掲げられていた。

『雑貨屋 タオ堂』

 

■ エピローグ:村に笑顔が増える

 

ぼく
ぼく

「……どうだった、村での商売?」

タオ
タオ

「やるじゃない、あんた。人情もあるし、空気もいい。正直、ちょっと居心地いいわね」

ぼく
ぼく

「続けてくれるなら、大歓迎だぞ」

タオ
タオ

「考えとくわ」

 

 その日、ミーナは新しいバッグと笑顔を抱えて、店から出てきた。

ミーナ
ミーナ

「ねえ村長さん、この村……ちょっとだけ、“かわいく”なった気がする!」

ぼく
ぼく

「ああ。これからもっとな」

 

 こうして、バリアルト村に初めての雑貨屋が誕生した。
 小さな“村娘の願い”が、村の空気を少し変えていく。

 若き村長ぼくの挑戦は、まだ始まったばかりだ――。

 大国歴20年
 ここにぼくの村《バリアルト》での村づくりが一歩進んだ。

紹介

ミーナ

名前 ミーナ

性別 女性

身長 村長より小さい

年齢 16歳

名言・口癖

「村にないなら、作ればいいじゃん!」

「かわいいって、正義でしょ?」

「だって、夢くらい見なきゃ村が眠っちゃうよ!」

次回 第2話「それ、いいね」

これから村が繁栄していくところをゆっくりですが投稿していこうと考えています。
あと、村の繁栄度は、ぼくのリアルの繁栄度と比例させていますので、気長にお付き合いしていただくとありがたいです。
イラストやストーリはChatGPTを利用しています。

最後に

今回も読んでいただき、ありがとうございます。次の投稿で会いましょう

バイバイ

この物語はノンフィクションです。実在の人物・団体・事件などには一切関係ありません。

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