2026年に入り、新NISA制度も定着し、個人投資家の資金が市場を支える中、2月は「決算」と「雇用」という二大潮流がマーケットを飲み込みます。特に2月第1週の米雇用統計から、後半の「エヌビディア決算」に至るまでのシナリオを事前に把握しておくことが、資産を守り、増やすための唯一の方法です。
目次
2026年2月:世界市場の重要イベント一覧(重要度ランキング)
2月の主要なイベントを、株価へのインパクト(重要度)を10段階で数値化しました。
| 日程(日本時間) | 地域 | イベント・指標名 | 重要度 | 注目ポイント |
| 2/2(月) 深夜 | 米国 | ISM製造業景況指数 | 7.0 | 米製造業の景気底打ち確認 |
| 2/4(水) 深夜 | 米国 | アルファベット(GOOGL)・アーム(ARM)決算 | 9.0 | AI収益化の実績 |
| 2/6(金) 22:30 | 米国 | 1月 米雇用統計 | 10.0 | 今月の最重要指標。利下げ観測 |
| 2/11(水) 22:30 | 米国 | 1月 消費者物価指数(CPI) | 9.5 | インフレ再燃の有無 |
| 2/16(月) | 米国 | プレジデント・デー(市場休場) | – | 休場に伴うボラティリティ低下 |
| 2/18(水) 深夜 | 米国 | FOMC議事要旨(1月分) | 8.0 | FRBメンバーのタカ派・ハト派比率 |
| 2/25(水) 深夜 | 米国 | エヌビディア(NVDA)決算 | 9.5 | 半導体・AI相場の命運 |
| 2/26(木) 22:30 | 米国 | 1月 個人消費支出(PCE)価格指数 | 8.5 | FRBが最も重視する物価指標 |
【海外マーケット編】イベント詳細解説
1. 米・1月雇用統計(2/6発表)
重要度:10/10
2026年のFRB(連邦準備制度理事会)の政策金利は、インフレ抑制から「雇用の維持」へと重きが移っています。非農業部門雇用者数が「15万人〜20万人」の範囲で収まるかが焦点です。
- 強すぎる数字: 利下げ遠のき、米長期金利上昇、ドル高・株安へ。
- 弱すぎる数字: リセッション(景気後退)懸念によるパニック売り。
- 適度な数字: 「ゴールドライロックス(適温相場)」として株価続伸。
2. メガテック企業の決算(第1週〜)
重要度:9.0/10
アルファベットやアマゾン、そしてソフトバンクGの命運を握る「アーム(ARM)」の決算が集中します。2025年に期待先行で買われたAI関連株が、2026年には「実益」を伴っているかが厳しく審査されます。
3. エヌビディア(NVDA)決算(2/25発表)
重要度:9.5/10
もはや一つの経済指標と化したエヌビディアの決算。次世代GPUの出荷状況と、データセンター部門の伸び率が市場の期待を1%でも下回れば、ハイテク株全体の調整は避けられません。
2026年2月:日本の重要イベントと日本株の行方
日本株は現在、日経平均5万3000円〜5万5000円のレンジを探る動きを見せています。2月は国内企業の第3四半期(4-12月期)決算のピークであり、個別銘柄の「選別」が加速します。
日本国内の注目スケジュール
| 日付 | イベント・銘柄名 | 重要度 | 解説 |
| 2/2(月) | 1月マネタリーベース | 6.5 | 日銀の資金供給量から利上げ姿勢を推測。 |
| 2/4(水) | 三菱重工業(7011) 決算 | 8.5 | 防衛予算拡大と宇宙関連の受注残をチェック。 |
| 2/6(金) | トヨタ自動車(7203) 決算 | 9.5 | 日本株の象徴。 円安恩恵とEV・HV戦略の成果。 |
| 2/6(金) | 東京エレクトロン(8035) 決算 | 9.0 | 日本の半導体セクターの牽引役。 |
| 2/10(火) | ソフトバンクグループ(9984) | 9.0 | AI投資の損益と自社株買いの発表に期待。 |
| 2/23(月) | 天皇誕生日(市場休場) | – | 祝日による取引停止。 |
日本株の投資戦略:トヨタと半導体が命運を分ける
2月6日に集中するトヨタ自動車と東京エレクトロンの決算は、日経平均株価を1,000円単位で動かすパワーがあります。特に、トヨタが発表する2026年度の通期見通し(ガイダンス)が上方修正されるかどうかが、日本株全体の割安感(PBR改善)を再認識させるきっかけになるでしょう。
2026年2月の相場を読み解く「3つのテーマ」
① AI収益化の「審判の日」
2025年まで続いてきたAI期待相場。2026年2月はその「答え合わせ」の月です。特にマイクロソフトやアルファベットが、AI導入によってクラウド部門の利益率をどれだけ改善させたかが、ナスダック市場の追い風になるか、逆風になるかを決めます。
② 日銀の「3月利上げ」への布石
2月後半に発表される日本のCPI(消費者物価指数)や、春闘の先行回答が「賃金と物価の好循環」を示せば、3月の日銀会合での追加利上げが現実味を帯びます。これは銀行株にはプラスですが、不動産株や高レバレッジ企業には逆風となります。
③ 中国「春節」の影響
2026年2月中旬(2/15〜2/23)は中国の春節(旧正月)です。中国市場が休場となる一方、日本へのインバウンド需要がピークを迎えます。オリエンタルランド(4661)や三越伊勢丹(3099)などのインバウンド関連銘柄には、短期的な資金流入が期待できます。
専門家による「2月の勝ち筋」シミュレーション
もし、2月6日の米雇用統計が予想を下回る「弱含み」だった場合、どのようなトレードが有効でしょうか?
- 為替: ドル高が一服し、140円台後半への円高が進行。
- 債券: 米長期金利が低下し、債券価格が上昇。
- 株式: グロース株(ハイテク株)が金利低下を好感して買われる一方、日本の輸出株(自動車など)には売り圧力。
逆に雇用統計が「サプライズの強さ」を見せた場合は、徹底したリスク回避が必要です。
まとめ
2026年2月は、**「前半に米雇用統計とメガテック決算、後半にエヌビディア決算」**という、逃げ場のないスケジュールとなっています。
- 1週目: 雇用統計の結果が出るまでフルポジションは避ける。
- 2週目: トヨタ・ソフトバンクGの決算を受け、日本株の個別選別を行う。
- 4週目: エヌビディアの決算を確認し、3月相場への継続性を判断する。
プロの助言: 新NISAでの積み立て投資は継続しつつ、短期枠(特定口座)ではボラティリティの拡大に備え、現金の比率(キャッシュポジション)を30%程度確保しておくのが賢明です。
最終判断はご自身で行ってください。
今回も読んでいただき、ありがとうございます。次の投稿で会いましょう
バイバイ

