目次
～年末年始相場は“材料より需給”が支配する静かなる勝負週～
こんにちは、マーケットウォッチャーの皆さま。
いよいよ迎える 2025年の最終週（12/29〜1/3）。
この週は「イベントが少ない＝動かない」と思われがちですが、実は 1年の総決算として、資金フローが最も癖の出る週 でもあります。
✔ 年末のポジション調整
✔ 機関投資家の損益確定・ドレッシング買い
✔ 年初相場（大発会）を見据えた“仕込み”
✔ 米金融政策・来年の利下げ期待の残像
こうした 需給・心理・政策思惑 が複雑に絡み合うのが、この「12月5週目」です。
🔷 12月最終週の相場テーマ
まず、この週を理解するための 全体テーマ を整理します。
- 年末年始の薄商いと需給主導相場
- 2026年の金融政策（米FRB・日銀）への先読み
- 米金利・ドル円の年末ポジション整理
- 高配当株・ETFへのドレッシング買い
- 年初ラリーを意識したテーマ株物色
この5点が、12月5週目の相場を貫くキーワードになります。
🌍 海外マーケット：注目イベントカレンダー＆重要度
| 日付 | 曜日 | イベント内容 | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 12/29 | 月 | 米国：年末ポジション調整・薄商い | 4 / 10 |
| 12/30 | 火 | 米住宅価格指数（S&Pケースシラー） | 5 / 10 |
| 12/31 | 水 | 欧米市場ほぼ休場（年末） | 3 / 10 |
| 1/1 | 木 | 欧米市場休場（元日） | 2 / 10 |
| 1/2 | 金 | 米ISM製造業PMI（12月） | 7 / 10 |
| 1/3 | 土 | 米雇用統計（NFP）警戒週入り | 6 / 10 |
🔍 海外イベント解説
▶ 12/29（月）：年末ポジション調整
年内最終の実質取引日。
ファンド勢は以下の動きを取りやすくなります。
- 利益が出ている銘柄 → 利確
- 評価を良く見せたい銘柄 → ドレッシング買い
- リスク資産 → 一部圧縮
📌 影響
- 株価指数は動かないが、個別株は荒れやすい
- 小型株・テーマ株は急騰急落に注意
▶ 12/30（火）：米住宅価格指数
住宅市場は「金利の影響」を最も受けやすい分野。
- 指数が堅調 → 金利低下期待の裏付け
- 弱い → 景気減速懸念だが、利下げ期待は残る
📌 影響
- 米不動産株・金融株に材料
- 大きなトレンドは出にくいが、年初へのヒントに
▶ 1/2（金）：米ISM製造業PMI（重要）
年明け最初の 実質的な重要指標。
- 50超え → 景気底打ち期待
- 50割れ継続 → 利下げ期待再燃
📌 影響
- 米株：ハイテク・半導体が反応
- 為替：ドル円が動きやすい
- 年初相場の方向感を決める試金石
🗾日本市場：国内イベントカレンダー＆重要度
| 日付 | 曜日 | イベント内容 | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 12/29 | 月 | 2 / 10 | |
| 12/30 | 火 | 東京市場：年内最終取引日(大納会) | 5 / 10 |
| 12/31 | 水 | 休場 | 1 / 10 |
| 1/1 | 木 | 休場 | 1 / 10 |
| 1/2 | 金 | 休場 | 1 / 10 |
| 1/3 | 土 | 正月休場 | 1 / 10 |
🔍 日本イベント解説
▶ 12/30（火）：年内最終取引日
日本市場ではこの日が 大納会。
注目点は以下です。
- 年初来高値銘柄への追い買い
- 高配当株・ETFの買い支え
- 含み損銘柄の損切り
📌 影響
- 日経平均は安定しやすい
- TOPIXは配当系銘柄が強含み
- グロース株は資金流出しやすい
📈 マーケット予測（年末年始）
■ 株式市場
- 指数：横ばい〜やや上
- 個別株：テーマ性で差が出る
■ 為替（ドル円）
- 年末：ポジション調整で乱高下
- 年初：米金利次第で円高方向も
■ コモディティ
- 金：利下げ期待で底堅い
- 原油：需給要因薄く小動き
⚠️ 年末年始相場のリスク要因
- 流動性低下による急変動
- 海外突発ニュースへの過剰反応
- 年初の雇用統計前の思惑先行
特に「薄商い×アルゴ取引」は注意が必要です。
🎯 投資戦略（実践編）
▶ 短期（〜年明け）
- ポジションは軽め
- 急騰銘柄の追随買いは避ける
▶ 中期（1〜3月）
- 年初押し目狙い
- 利下げ恩恵銘柄（半導体・成長株）
- 円高耐性のある内需株
✍️ まとめ
12月5週目は、数字以上に「需給と心理」が相場を動かす特別な週です。
経済指標は少なく、市場は静かに見えますが、水面下では年初を見据えた資金移動が進んでいます。
焦って動くよりも、
「どのセクターに資金が残されているか」
「どのテーマが年初に再燃しそうか」
を観察することが、最大の投資行動になります。
💬 読者へのひとこと
年末相場は“勝ちに行く週”ではありません。
「負けない」「来年に備える」 ことこそが、最高の戦略です。
来年のスタートダッシュを決めるためにも、
この静かな1週間を、ぜひ“準備の時間”として使ってください。
最終判断はご自身で行ってください。
今回も読んでいただき、ありがとうございます。次の投稿で会いましょう
バイバイ
