ぼくが、ふりーだむ生活をするまで 第3話

投資

第3話「試しの吹きガラス」


静かな日常

ぼく
ぼく

「タオさんのお店、すっかり村の子たちの憩いの場ですね」

ぼくは、広場に面した雑貨店の前で笑った。陽にきらめくガラス窓の中では、ミーナが新しい髪飾りを手に取り、うっとり眺めている。

タオ
タオ

「あの子たち、本当に嬉しそうで……よかったですね、村長」

タオが笑う。優しい声と穏やかな空気が、村にひとつ根づき始めた。

まだ数日は経ったばかりだが、雑貨屋 《タオ堂》はすでに村に小さな変化をもたらしていた。

だが、ぼくの頭にはすでに次の“種”が浮かんでいる。

あの日、ソウジという旅商人が見せてくれた小さなガラス細工。あれがきっかけだった。

「もし、あの職人が村に来てくれたら——」
そんな淡い期待とともに、旅人ソウジへ手紙を託したのは先週のこと。

——そして今朝。

ミーナ
ミーナ

「村長ー! 手紙届いてますよっ!」

ミーナが朝から全力で走ってきた。頬を紅潮させ、汗を拭きつつ封筒を差し出す。

宛名には、見覚えのある文字で「バリアルト村の村長 」と書かれていた。


ルグラの手紙

手紙の主は、ルグラ。南方の村《ウィストヒル》に住む、寡黙なガラス職人だ。

その文面は、実に簡潔だった。

「作品を見てくれたこと、感謝します。
村の環境が気になります。吹きガラスは風と温度が命です。
一度、試しに吹いてみたいと思いました。
数日中にそちらへ向かいます。
——ルグラ」

ミーナ
ミーナ

「来るってことですよね!? ね!? 村長!!」

ミーナが目を輝かせている。

ぼく
ぼく

「うん……来てくれるみたいだ」

ぼくも思わず笑みがこぼれた。心の中に灯るのは、希望という名の焔だ。

数日後。

バリアルト村の入口に、旅装束の青年がひとり現れた。

「……あれが、ルグラさん?」

無口で、どこか鋭い印象の彼が、まっすぐぼくに近づいてくる。

ルグラ
ルグラ

「あなたが、村長ですか」

短い挨拶の後、ルグラはガラス炉の設置に使えそうな場所を案内される。ぼくは、あらかじめ空き小屋を一つ整えておいたのだ。

ルグラ
ルグラ

「風の流れがいい。温度の逃げ方も……悪くない」

ルグラがぼそりとつぶやく。職人の目が、村の空気を計っていた。


吹きガラスの音

その夜、村の広場の奥に小さな炎が灯る。小屋の中、即席の簡易炉でルグラがガラスの吹き竿を構えた。

誰もが見守る中、ミーナとタオも肩を寄せ合って見つめる。

ミーナ
ミーナ

「……始める」

静かな呟きとともに、炉の中で溶けたガラスを竿に巻き取る。

息を吹き込む音。回転する竿。滑らかな手の動き。

その全てが、音のない踊りのようだった。

やがて、炎の中から生まれたのは、小さな小瓶。夕暮れの空を映すような青と透明のグラデーション。

ミーナ
ミーナ

「……きれい……」

ミーナの声は、ほとんどため息だった。

ルグラは言葉を発さなかったが、手の動きから“満足”がにじんでいた。

ルグラ
ルグラ

「この村、思ったより……悪くない」

ルグラが呟いた。それは彼なりの“合格”の印だった。

「じゃあ、また吹いてくれますか?」とぼくが尋ねると、

ルグラ
ルグラ

「……しばらく、ここにいる」

その返答に、ぼくの胸はじんわりと熱くなった。村の未来にまた一つ、光が加わったようだった。

 大国歴20年
 ここにぼくの村《バリアルト》での村づくりが一歩進んだ。

紹介

ルグラ

名前 ルグラ

性別 男性

身長 村長より大きい

年齢 28歳

職業 ガラス工芸職人

名言・口癖

「……風を形にできるなら、俺はそれを作りたい」

「人が何を見て“美しい”と思うかは、誰にも教えられない」

「その目をした奴がいるなら、俺はまた吹ける気がする」

次回 第4話「ガラスの村祭り?」

これから村が繁栄していくところをゆっくりですが投稿していこうと考えています。
あと、村の繁栄度は、ぼくのリアルの繁栄度と比例させていますので、気長にお付き合いしていただくとありがたいです。
イラストやストーリはChatGPTを利用しています。

最後に

今回も読んでいただき、ありがとうございます。次の投稿で会いましょう

バイバイ

この物語はノンフィクションです。実在の人物・団体・事件などには一切関係ありません。

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