ぼくが、ふりーだむ生活をするまで 第13話

投資

第13話「雪の灯、消えぬように」

――大国歴21年、冬。

白雪が静かに村を包み込む年の瀬。バリアルト村では年始の祭り「雪迎えの宴」の準備が進められていた。

今年の始まり

広場には凍てつく空気の中、にぎやかな声が響いていた。

ぼく
ぼく

「ミーナ、そっちはもう終わったか?」

ミーナ
ミーナ

「うんっ! 村長、ほら見て、リボンつきの松飾り、あたしなりに可愛くしてみたんだよ!」

ミーナの手には、赤い布と乾燥した山草で飾られた松飾り。彼女のセンスが光るリボンが風に揺れるたび、子どもたちが「きれい!」「かわいい!」と歓声を上げていた。

ぼく
ぼく

「お前が仕立てた飾りか……うん、冬の日差しに映えるな。いい出来だ」

ぼくは優しい眼差しでミーナの飾りを見つめる。

ミーナ
ミーナ

「ふふん♪ 村長もやっと見る目が出てきたねっ!」

ミーナは得意げに腰に手を当て、胸を張った。

そこへ工房から、風に揺れるような歩みでルグラが現れる。彼の手には淡い青のガラス細工が抱えられていた。

ルグラ
ルグラ

「……これも、飾りになるなら」

差し出されたのは、雪の結晶を模した小さなガラス玉。光が当たると微細な彫刻が反射し、まるで星が瞬くようだった。

「わあ……これ、ルグラさんが作ったの?」「雪の中に、風が閉じ込められてるみたい……」

子どもたちの目が輝く。ルグラはほんの少し口元を緩めたが、すぐに目を逸らし、「……風の記憶、な」と呟いた。

その時、ソウジが荷車を引きながら現れた。

ソウジ
ソウジ

「へいへいお待ちどう! 王都直送、干し果物と香草酒、それに甘露煮まで持ってきたぜ!」

ユウ
ユウ

「……相変わらず買い込みすぎじゃない?」

ユウが目を丸くする。

ソウジ
ソウジ

「余るくらいがちょうどいいんだよ、祭りってのはな」

ソウジはいたずらっぽく笑い、村人たちもその豪快さに笑いながら手を貸した。

雪迎えの宴

【雪迎えの宴】──それは、エルデン村に伝わる年始の祭り。

・大きな篝火を焚き、雪の神を迎えるという意味が込められている ・広場の中央に「雪の門」と呼ばれる藁と竹のアーチを立てる ・村人はそれぞれ手作りの飾りや灯火を持ち寄り、夜になるとアーチの下をくぐって一年の健康と無病息災を祈る ・篝火の周囲にはイリア作のガラス細工が飾られ、光が乱反射して星空のように輝く ・最後に「雪の唄」と呼ばれる古い歌を合唱し、夜を終える

祭りの夜、広場は温かい笑い声と光で満ちていた。

子どもたちは雪の中を転げ回り、大人たちは湯気の立つ酒と料理で語り合う。

「ミーナ、団子足りてるか?」 「うん! でももうちょっと焼いてくれると嬉しいかも!」

「ルグラさんのガラス、本当にきれい……これ、売り物にできるよ!」 「……祭りにしか作らない。これは祝福のための光だ」

ルグラは炎に照らされながら、静かにそう呟いた。

その言葉を背に、村長は高台に立ち、静かに見渡す。

ぼく
ぼく

「……よくここまで来たな」

ユウ
ユウ

「ええ、村長。今夜の光景は、記録に残す価値があります」

隣に立つユウが答える。ぼくはうなずきながらも、広場の片隅で焔を見つめるルグラの姿を見つめていた。

ルグラの旅立ち

翌朝――

真っ白な雪が、すべてを静かに覆っていた。

ミーナは早朝から広場の片づけをしていたが、ふと、工房の扉が閉ざされているのに気づいた。

ミーナ
ミーナ

「……あれ? ルグラさん、いないの?」

ドアノブを引くと、鍵がかかっていた。

ミーナ
ミーナ

「村長! イリアさんの工房が……」

ぼくとユウが駆けつける。

扉の脇には、簡素な羊皮紙が一枚、風に揺れていた。

【しばらく旅に出ます。探さないでください。 ルグラ】

ミーナ
ミーナ

「……旅? どうして……」

ミーナは紙を読み、しばらく固まっていたが、やがて震える声で言った。

ミーナ
ミーナ

「なんで……なんで何も言わずに行っちゃうの……?」

ソウジも眉をしかめながら言った。

ソウジ
ソウジ

「……この文字、急いで書いたな。心の整理がついてねぇ」

ぼくは紙を静かに手に取り、深く息を吐いた。

ぼく
ぼく

「行くべき場所が、あったんだろう」

ミーナ
ミーナ

「……でも、昨日あんなに楽しそうだったのに」

ミーナがぽつりと呟いた。

ぼく
ぼく

「だからこそ、なんじゃないか」

ぼくは静かに言った。

ぼく
ぼく

「笑顔で終わる夜が、背中を押したのかもしれない。なら……俺たちは、戻る場所を守ればいい」

冷たい風が、村を吹き抜ける。

その風の中に、誰かの名残のようなぬくもりがあった。

──ルグラは、自分の“灯”を確かめに行ったのだ。

そして、きっといつか。

その手に、新しい光を携えて、戻ってくるのだろう。

 大国歴21年
 ここにぼくの村《バリアルト》での村づくりの新しい1年が始まる

紹介

■ 雪迎えの宴


名称 

雪迎えの宴(ゆきむかえのうたげ)

時期 

大国歴の年明け(1月上旬)、初雪が定着した頃


目的

祖霊や雪の精霊への感謝とお迎えの儀式

新しい年の始まりと五穀豊穣を祈願

冬の寒さに負けず、村の絆を深める

次回 第14話「風の帰路」

これから村が繁栄していくところをゆっくりですが投稿していこうと考えています。
あと、村の繁栄度は、ぼくのリアルの繁栄度と比例させていますので、気長にお付き合いしていただくとありがたいです。
イラストやストーリはChatGPTを利用しています。

最後に

今回も読んでいただき、ありがとうございます。次の投稿で会いましょう

バイバイ

この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには一切関係ありません。

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