目次
第12話「冬灯の宴(ふゆあかりのうたげ)」
雪降る日常と、仲間の輪
冬がバリアルト村を包む。朝の霜が葉を白く飾り、吐息は雲と同じ色だった。
けれど村人たちの心は、穏やかに溶け合っていた。
ミーナは広場の中心に設置された舞台で、子どもたちへ歌の練習を教えていた。
ユウはその傍らで帳簿を手に、開会式のセリフを慎重に確認している。
時折、彼女の視線は子どもたちの楽しげな顔へと向いた。
ルグラは、工房の窓際で繊細なガラス風鈴を吹いていた。
銀灰の髪に長袖エプロン、琥珀色の瞳が、冬の光を宿して揺れている。

「……風を形にできるなら、俺はそれを作りたい」
彼はつぶやいて、小鳥や葉、輝く氷の模様をガラスに閉じ込めていく。
その隣には、ソウジが軽やかに歩み寄る。

「そいつ、面白いな。壊れやすいから美しいっていうの、なんだか響くぜ」
ソウジは三角帽を斜めにかぶりながら笑い、ルグラの肩を軽く叩いた。
ルグラは照れたようにうなずき、無言ながら小さなガラス片をソウジへ渡す。
吹雪と試練――計画崩壊の危機
冬灯の宴まであと一日。
一行が最終準備に取り掛かっていた午後――
突如、吹雪が村を襲った。北風は音を立てて雪を巻き上げ、設置された提灯や飾り、ガラス作品すら揺らし始める。

「だめ……これじゃ明日の宴、できないかも」
ミーナの声は震え、子どもたちも不安げにその様子を見つめていた。
ユウは手帳を抱えて深呼吸。
不用意な声かけに過剰反応しちゃう性分だが――今は役を果たさなければならない。

「集会所の中で、最悪でも室内イベントに切り替えられます。子どもたちの歌も舞も、そのままできますから」
ルグラは、その声を聞き、目だけでユウへ肯定の合図を送った。

「……あるもので、つくろう」
その言葉に、ソウジは静かに笑う。

「おっしゃ、冒険は止められないってな」
そして、村人たちも動き始めた。壊れた提灯は回収され、小さなガラス玉が紐に吊るされ、室内の窓辺や天井を飾りだす。
ミーナは薪ストーブの調整。ソウジは舞台の設営。ユウは進行台本の再構成。
ガラス風鈴が風を受けて音を奏で、雪の寒さが室内の明かりを一層温かく感じさせた。
雪夜の宴と、新たな灯り
雪影とガラスの灯りだけで飾られた集会所。
冬灯の宴の始まりを告げる合図は、ユウの声だった。

「皆さま、本日は吹雪の中にも関わらず、集まっていただきありがとうございます。予定とは異なりますが――心は、例年以上に暖かく灯っています」
ミーナが笑顔でティーを配り、子どもたちは凛とした歌声を響かせる。
ルグラのガラス風鈴は、風の代わりに室内の微かな空気に揺れて静かに音色を響かせる。
ソウジは舞台で軽やかに説く。

「僕らが運ぶのは、物じゃない。物語なんです。今夜は“この村の物語”を、一緒に刻みましょう」
そして最後にぼくが言葉を添える。

「今年、この村は変わった。仲間が増え、文化が生まれ、風が吹いた――。作ってくれたのは、ここにいる“みんな”だ!」
その瞬間、一斉に拍手が巻き起こる。
ルグラは無言で頭を下げ、ユウは目を細め、ソウジはニヤリと笑う。
子どもが彼の手を引き、ガラス片を見せながら言った。
「ルグラおじちゃんの作ったガラス、キラキラきれい……」
ルグラはぽつりと呟き、かすかな笑顔を浮かべた。

「人が“美しい”と思うものは、誰にも教えられない。……俺は、その瞬間を作りたいだけだ」
雪明かりの未来へ
宴が終わり、雪が静かに積もる頃。
ぼくは記録帳に筆を走らせる。
『今年、新たにこの村に加わった仲間たち。
ルグラ――ガラスに風と光の記憶を閉じ込める“風のガラス師”。
ユウ――王都から来た才女、村長の補佐官となり、村に理性と秩序をもたらす。
ソウジ――物語を運ぶ旅人、村に帰属の意志を示し、“村外と村内を繋ぐ存在”となる。他にも、……『仲間』は、増え続けている。
この村は、静かに、しかし確かに“文化と物語の器”になりつつある。』
外では、ルグラのガラス風鈴が雪を照らし、そっと音を立てていた。
それは、この村が、そして彼らが、未来へと風を紡ぐ音だった。

大国歴20年
ここにぼくの村《バリアルト》での村づくりの1年が終わりまた新しい1年が始まる
紹介
■ タイトル:「星降る夜の村祭り ―エルデンの年納め―」

■ 開催時期
12月末、冬至を過ぎた満月の夜(村の伝統的な“星見の夜”に合わせて)
■ 目的
・村の一年を振り返り、皆で感謝を伝え合う
・冬を乗り越えるための団結と、来年への希望を共有する
・移住者や新しい住民も交えた「村の一体感」を育む
・村の文化や個性(工芸・食文化・音楽など)を再発見する
■ 内容構成
① 【日中:準備パート】
- 子どもたちは星型ランタンを作成(ミーナが主導)
- 職人たちは屋台を設営(ルグラのガラス細工、タオの木工飾りなど)
- ユウはスケジュールと物資管理、案内掲示を整理
- 村人総出で広場を装飾(星灯り、松の枝、手作りの飾りなど)
② 【夕刻:祭りスタート】
- 手作り屋台で冬の郷土料理や焼き菓子、ホットベリー酒を振る舞う
- 村の子どもたちによる素朴な歌の披露
- ソウジの語りによる「村に伝わる星の神話」
- ルグラの“風のガラス灯”が点灯し、幻想的な光景が広場に広がる
③ 【夜:ハイライト】
最後に、村の全員が空を見上げて黙祷。
――星々の瞬きの中、静かな一体感と温もりが村を包む。
「願い星」の儀式:
村人たちがそれぞれの“願いごと”を書いた紙を星型ランタンに入れ、
順に夜空へ浮かべていく(竹と紙と灯りで制作した灯篭)
村長による締めの言葉:「ここに来た“誰か”が、また誰かの未来を照らしてくれた。来年も、共に歩もう。」
次回 第13話「雪の灯、消えぬように」
これから村が繁栄していくところをゆっくりですが投稿していこうと考えています。
あと、村の繁栄度は、ぼくのリアルの繁栄度と比例させていますので、気長にお付き合いしていただくとありがたいです。
イラストやストーリはChatGPTを利用しています。
最後に
今回も読んでいただき、ありがとうございます。次の投稿で会いましょう
バイバイ
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには一切関係ありません。