こんにちは、マーケットウォッチャーの皆さま!
9月第2週は、米CPIやミシガン大学消費者信頼感、日本の追加経済対策といった“相場の方向性を決めるイベント”が立て続けに発生しました。雇用統計の弱さで利下げ期待が高まった直後だけに、「この流れが続くのか、それとも打ち消されるのか」が大きな焦点でした。
ここでは、実際の結果と市場の反応を、米国と日本それぞれに分けて振り返っていきます。
🌍 海外マーケット:イベント結果と反応
日程 | イベント | 結果 | 市場反応 |
---|---|---|---|
9/8(月) | 米市場:休場明け | 先週のNFP余波で利下げ期待継続 | 薄商いながら米株は底堅く推移 |
9/9(火) | 改定Q2雇用統計・FOMC講演 | 労働市場の弱さ確認/ハト派的発言優勢 | 株は小幅高、ドルは軟調 |
9/11(木) | 米CPI(8月) | 前年比+2.9%、コア+3.1%(予想通り〜やや強め) | インフレ懸念残るも“利下げシナリオ”は維持、株高・ドル安 |
9/12(金) | ミシガン大消費者信頼感指数 | 55.4(予想58.0を下回る) | 消費減速懸念 → 一時株売りも、引けにかけ買い戻し |
✅ 詳細解説
- 米CPI(9/11)
予想通りのインフレ持続が確認されましたが、「想定外に強すぎない」結果だったことで市場は安心感。利下げ期待は後退せず、むしろ“ソフトランディング期待”が強まりました。
→S&P500 は最高値を更新、債券利回りは低下、ドルは弱含み。 - 消費者信頼感(9/12)
家計マインド悪化は気がかりでしたが、CPIの余韻と「利下げ期待」が勝り、下げは限定的。週末には株価が再び持ち直しました。


🗾日本市場:イベント結果と反応
日程 | イベント | 結果 | 市場反応 |
---|---|---|---|
9/9(火) | BOJ 金融機関主要指標 | 貸出増加基調続く | 銀行株は上昇、円相場はやや強含み |
9/10(水) | 企業物価指数(CGPI) | 前年比+2.5%(やや鈍化) | インフレ懸念後退 → 株式市場に安心感 |
9/12(金) | 追加経済対策の骨子 | 公共投資拡大・家計支援策検討表明 | 建設株・小売株・内需株が大幅高、日経平均を押し上げ |
✅ 詳細解説
- BOJ指標(9/9)
貸出が堅調に推移し、景気下支えの姿が見えました。ただし円高圧力が意識され、金融株は買われた一方で輸出株は一服。 - CGPI(9/10)
企業物価は前月より鈍化。コスト上昇のピークアウト感が見えたことで、製造業・小売業の株価に安心感。 - 追加経済対策(9/12)
政府が補正予算や家計支援策を具体的に打ち出す姿勢を示したことで、建設・不動産・小売といった内需株が軒並み高騰。海外のCPI通過後のリスクオンムードも相まって、日経平均は大幅高で週を終えました。
📊 総括:戦略的な振り返り
- 週前半(9/8〜9/9):
雇用統計リビジョンとFOMC発言で方向感を模索。小型の上昇に留まる。 - 週中盤(9/11):
CPIで最大イベント通過。インフレ懸念は残るが「利下げ期待」を打ち消すほどではなく、米株は最高値更新。 - 週末(9/12):
米消費者マインドの低下を内需刺激策が打ち消し、日本株は強気相場入り。
✍️ ブログ風まとめ
「9月第2週は、“インフレと政策”が交錯する1週間でした。米CPIが予想通りで利下げ期待が維持されたことで、株式市場は勢いを取り戻し、S&P500は最高値を更新。
日本では追加経済対策の検討が材料視され、建設・小売といった内需株が一斉に買われました。結果として、**米国は“利下げ期待相場”、日本は“政策期待相場”**という二重のリスクオンが成立した格好です。
第1週に続き、第2週も投資家にとって“追随買いが報われる週”となりました。次回の焦点は、いよいよ迫るFOMC。その直前の市場の温度感をどう読むかが勝負どころになりそうです。」
最終判断はご自身で行ってください。
今回も読んでいただき、ありがとうございます。次の投稿で会いましょう
バイバイ

